代々木駅西口徒歩1分のアレルギー科
皮膚科・形成外科・美容皮膚科
東京都渋谷区代々木1-38-5 KDX代々木ビル4F
TEL:03-3374-7291
FAX:03-3374-3226

形成外科診療

切り傷・爪疾患・ホクロ・粉瘤・巻き爪・陥入爪・やけど・傷痕などの診療を行います。


ホクロ

「ホクロ」とは一般的に体にできる黒いシミや盛り上がりを指すことが多いです。
医学的病名は色素性母斑といいます。

平らなものからドーム状に盛り上がって引っかかってしまうものまで様々な形態を示します。
「ホクロ」と似た病態で基底細胞癌や悪性黒色腫という悪性腫瘍があります。
これらはダーモスコピーという拡大鏡に似た器具を使用すると診断がつきやすくなります。

当院ではダーモスコピーを用いてきちんと診断を行っております。
基本的に切除を行って病理検査を行い、悪性の有無を確認しています。

  • 切除
    病変を1㎜離してメスでくり抜きます、止血後周囲の皮膚のゆがみを調整しながら縫合します。
  • 生検
    悪性を疑う場合で大きい場合には腫瘍の中心を一部切り取り病理検査に回します。
  • CO2レーザー
    レーザーで表面を削り、最小限の損傷で病変を除去し、その後軟膏治療で上皮化を待ちます。病理検査が出来ないのでダーモスコピーで悪性を否定してから行います。傷跡が小さいことがメリットですが病変が深い場合はニキビ跡のように少し凹んだ傷跡になることがあり、再発の可能性もあります。

お気軽にお問い合わせください。 


傷痕

傷痕といっても状態や原因はさまざまです。

一般にいう傷跡とは外傷や手術の部位が赤く盛り上がっている状態を指します。
この赤く、固い状態を肥厚性瘢痕またはケロイドといい、前者は基本的に拡大せずに時間とともに白く、柔らかくなっていきます(成熟瘢痕)。後者の場合は徐々に拡大していきます。

これらの傷跡は予防が大事です。傷をおった際に適切な治療を行い、や手術の後には部位にそった縫い方を行ってその後にテーピングや内服を行います。

また擦り傷をおった際も砂利などが皮膚に残り、刺青のように残ってしまうことがあります。
早期では表面麻酔をかけてしっかりと異物を除去して擦り傷の治療を行い、
刺青となった場合はレーザーで除去を行います(自費診療)。

当院では形成外科医による適切な縫合や傷の処置を行って傷の治療および傷跡の治療を行っています。
お気軽にご相談下さい。


切り傷

包丁やスライサー、ハサミで指を切ってしまった場合には縫合が必要な場合があります。
特に指の場合には神経や血管が皮膚から近い場所にあるので注意が必要です。

スライサーで指の皮膚をそいでしまった場合でも皮膚を捨てずにきちんとした処置で戻せば1週間程度で生着する場合があるので破片は捨てずに持参して下さい。

他の部位に関してもなるべく傷が残らないように縫合を行い、その後の処置を指導させて頂きます。
お気軽にお問い合わせください。


粉瘤

粉瘤(ふんりゅう)とは、皮膚の良性腫瘍の1つです。
アテローマ、アテローム とも呼ばれています。
表皮が皮膚の中にめり込んで出来た袋に垢がたまったものです。
しこりのように始まり、徐々に大きくなってきます。 体のどの部分にも出来ます。
炎症や感染を起こすと、炎症性粉瘤とか、感染(性)粉瘤と呼ばれています。
通常では単なるしこりで痛みはありませんが、炎症性粉瘤となるとかなりの痛みが伴います。

【治療】
皮膚の下に袋が出来ていますので自然に治ることはありません。よって手術による摘出が必須となります。

  • 切開法
    コメドと呼ばれる臍の様な穴の周囲を楕円型に切開して摘出を行います。粉瘤の基本法です。
  • くりぬき法
    3㎜程の穴をあけて袋の内容物を一度排出して袋を剥離しながら摘出する方法です。

炎症性粉瘤の場合は抗生剤で感染と炎症を落ち着かせるか、局所麻酔下に切開を行って排膿を行います。この時点では袋を取っていないので感染が落ち着いた後(約1か月後)に上記のように手術で切除すること必要となります。

粉瘤の基本は取り残さないことです。炎症を繰り返して周囲が癒着している場合にはくりぬき法は向いていません(取り残しの可能性が高いです)。
当院では基本的に切開法で治療を行い、くりぬき法が可能と判断した場合にはくりぬき法を考慮します。

形成外科専門医による丁寧な縫合でなるべく傷跡が残らないように心掛けておりますのでお気軽にご相談下さい。


爪疾患

爪の色と形が変化します。

白い爪は真菌(いわゆる水虫やカンジタ)が多く、顕微鏡で検査を行います。
緑の爪は緑膿菌感染が多く、抗生物質外用による治療を行います。
黒い爪のほとんどは黒色線条や血種であり問題ないことが多いですが、悪性黒色腫、ボーエン病が疑われた場合は提携の大学病院へ紹介して治療を行います。

爪の変形には貧血や呼吸器疾患が原因による変形や、爪乾癬、爪扁平苔癬といった爪特有の病変のことがあります。

足に合わない窮屈な靴を履くことや、爪を短く切ることによって巻き爪や陥入爪が発症したり悪化します。

当院ではダーモスコピーを用いて爪の悪性疾患のチェックや鏡検による真菌を行っています。陥入爪や巻き爪に関しては病態やライフスタイルに合わせて、テーピング法、フェノール法による治療やガター法、VHO、ガラスファイバー樹脂(ナオルン)による爪矯正を行っています。